マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
最初は軽い挨拶を交わすだけだったのが、今やこんな近くで話すまでに。


「ねぇ、あのドラマ初回放送観た?私個人的には面白かったんだけど………十六夜君はどうだった?」


幹居がこちらに身を乗り出すと、クラスの男子の視線がグサグサ突き刺さった。


「あ~~~…オレも面白かったと思うよ、うん」


オイオイオイ……


なんで話してるだけで、睨まれなきゃいけないんだよ。


アイツ等がオレを睨む理由は、単純明快………普段目立たないオレが、学年1・2の美少女の幹居と仲良く会話してるから。


ただそれだけで、他に理由は無い。
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