マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
今まで女子に騒がれない様にしてきたオレらしからぬ返答に、康生と遥玖はビシリと固まる。


「えええ!?何、その意味深発言!!」


「詳しく教えろ楓っ!!」


「あーもーウルセェ。ホラ担任来たぞ。お前等座れよ」


並々ならぬ興味を持った2人がメッチャ食いついて来たが、冷たく追い返した。


「ホレた……ねぇ」


確かにここ最近、幹居と話すのが楽しいと感じる事はある。


幹居とは本の趣味も合うし、無自覚美少女だけあって、美貌を振り回す様な事も無いから楽だ。


しかし……コレは“恋”と言えるのか?


違う………な。
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