鮮烈な赤に酔う
∟フラグ回収
【Kouga】
「あら、待っててくれたの?」
放課後。
校門の横で待っていた。
待ち人ーーーー伊勢愛香は上機嫌に微笑む。
「当然だろ」
「あなたがそんなに紳士だと思ってなかったわ」
「暴力バカかとでも思ってたか?」
「いいえ、ただの遊び人かと」
「失礼なやつだな」
伊勢は、俺に媚を売らない。
日本でも有名な伊勢コーポレーションの会長の孫で、
ご令嬢というポジションを持っている。
その余裕からか、はたまた俺に興味を持たれたいのか
一風変わった接し方をしてくる。
そして何よりーーーー
「今日は、私の家に来る?」
俺のセフレの一人でもある。