鮮烈な赤に酔う
▼よっつめ、試す
∟来客のもてなし方_全力のxxxxx
【Kouga】
次の日の朝。
俺は携帯の着信音で目が覚めた。
発信者はーーーー琥珀。
「琥珀、何の用だ」
「おはようございます、若。今日もクソうざったい声ですね」
「どうでもいいから早く要件を話せ」
「かしこまりました。
現在、7時半となっておりますが、お荷物とお車を回した方がよろしいですか?」
「……いや、一度家に帰る」
「それと若、あの見目麗しい後輩の方が訪ねておいでですよ」
「……藤原か?」
「はい。午前4時から門の前で待っておいでです」
思考が停止した。
「どういうことだ」
「ですから、若のことを午前4時からーーーー」
「なんで門の前で、家にいねぇ俺を待ってんだよ」
「それが事情を説明しても帰られないもので」
「……取り敢えず一旦帰る」
隣に眠る伊勢を一瞥してから、俺は足早に家へ向かった。
何してんだあの変人?