か く れ ん ぼ



夢だ 夢だ
早く終われ…。


少年は
閉じられた扉に背中を合わせるようにして
膝を抱えた。



もう かくれんぼなんて
どうでもいい。


ただ 時間が過ぎてゆくのを静かに待つ少年。


外の赤黒い光が
境内の中を薄暗く照らす。



「早く探しに来てよ…」


次第に恐怖と孤独感が
少年を襲う。


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