か く れ ん ぼ


「クスッ…。
ありがとう。」


口元しか笑わない少女。


「言っとくけど、お前が鬼だかんな!」

「そうだぞ!」

「言い出しっぺなんだから、当たり前だぞ!」


少女は 何も言わず
頷いた。


「早く鳥居のとこ行けよ!」


少女は また何も言わず
鳥居の方へと
ゆっくり歩いて行った。


< 7 / 30 >

この作品をシェア

pagetop