青空
 私は、うらやましかったのかもしれない。


 眼をきらきらさせて、自分の夢を語る国広が。


 なにやってるんだろう。自分が嫌になる。


「……帰ろうか」


 肉まんを食べ終えた国広が、残り少なくなった緑茶のペットボトルを手に立ちあがった。


 私はまだ少しピザまんが残っている。あとひとくち。
< 16 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop