青空
 西暦3006年。




 3月のある日、急に思いだした。


 あれは5年前の――、確か、名前は国広っていう男友達だった。


 彼はいま、なにをしているのだろう。


 国広の連絡先、昔使っていた電話に残したままだったような。


 ずいぶん前の携帯電話。いまは、手首にブレスレットのようにはめるのが普通だ。こんなのもう、化石のようなものだ。
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