青空
 国広は、食べていたビーフカレーのスプーンをお皿に置いて、考え始めた。


 そんな真剣に考えてくれるとは思わなかった。


「……ああ、そうだ」


 思いだしたの?


「ピザまんがおいしかった」


「はっ?」


「ごめん、いまのは冗談だよ」


 そう言って、にっと笑ったら、あの頃の国広と変わってなかった。


 それより、ピザまんってなんだろう……。
< 25 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop