『僕』が交した約束



「・・・俺は別に死ぬなんて考えてなかった。

 なのに、知った風にそう言われて

 ムカついた。

 だから知る権利がある」



「なるほど・・・

 じゃあ答える義務があるか」



独り言のように呟いて、

女・・・川下は小さく微笑んだ



「人の脳は95%が眠っている。

 その95%の中に

 どんな秘めたる力が備わってるか

 誰もわからないでしょ?」



「・・・まぁ、そうだな」



「超能力とかもそのうちの

 1つと言われているけれど・・・

 私には、人の感情を読み取れる

 力があるってところかな?」



「・・・は?!マジで!?

 すげーな・・・」



テストとか、楽勝じゃん



「まぁ、今は力が薄れてきてるけど

 強い感情は今でも読める。

 で、アナタが死にそうな

 感情を出してたから

 話しかけてみたんだけど・・・」



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