『僕』が交した約束
「・・・・・・・・・」
旅行好きだからって、
そう簡単に旅行なんて行くか?
「アンタこそ大丈夫なの?
もう6時だけど・・・
親に何にも言ってないでしょ?」
「あ、忘れてた。
じゃあ、また今度会おうぜ」
「そうだね。
時間あるときに電話して
大体が暇だから」
ニッと微笑んで
川下は帰る支度をした
「途中まで送っていこうか?」
「大丈夫。ケンカは強いから」
冗談なのか、本気なのか・・・
川下はそう言ってカラオケボックスを
出ようとした
「あ、最後に1つ」
ドアに手をかけ、川下が振り向く
「・・・なんだ?」