『僕』が交した約束



心が、荒れてる・・・

嫌な感情が、思い出される



『何で俺が・・・』



『他の誰かが怪我すれば・・・』



『死ねばよかったのに・・・』



「・・・違う。そうじゃない

 俺は・・・、そんなこと・・・」



静かな病室では

嫌なことばかり考えてしまう



俺は自力で車いすに乗り

外へと出る



もう夜に近いので

少ししか人がいない



寒い風が、俺に吹きつける



「この足が治っても・・・」



俺は、サッカーには戻れない



じゃあ、何が出来るんだよ

サッカーしかない俺に

他に何が出来るって言うんだよ・・・



そんな俺の耳に聞こえてきた

綺麗なピアノの音



< 19 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop