『僕』が交した約束



何で俺が・・・

とか思いつつ、言われた場所から

近づかない



まぁ、川下が鬼の形相で

こっちを見ているからだけど・・・



「っつーか、何で

 近づいたらいけないし

 《俺》って言ったらいけないんだよ」



俺が女に聞くと、

女は小さくため息をした



そして、川下に何か書いた

紙を見せて、ヘッドホンをした



「・・・刹那がいいって言ったから

 侑斗にも話してあげるけど、

 誰にも言ったらダメだから」



川下はそう言うと、

刹那のことについて

話し始めた―。
< 27 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop