『僕』が交した約束
それが今回・・・
美弥はその男の話をよくする
同じ、この病院に
新しく入院してきた人
病院に若い人がいるのは
確かに珍しいことだけど
美弥がここまで
興味を示すことはなかった
この男以外は・・・
〔今日、ピアノを触っている人〕
「あの講堂のピアノに
触ってる人がいたの?」
私が書いている途中で
聞いてくる美弥
美弥には、
私が思っていることが
少しだけ・・・わかるみたい
小さく頷いて、
続きを書いていく
〔男 若い〕
「あぁ、男のひと?
それが侑斗だよ」
美弥が話してた、
侑斗