『僕』が交した約束



私のイメージでは

もっと優しい人だと思ってた



「侑斗、反省してたよ?

 刹那怒らせたみたいで

 悪かったーって・・・」



美弥のその言葉を聞き、

1つの言葉を見せた



〔もうピアノに触らないで〕



あのピアノは、私の



私が生きる、たった一つの

理由でもある



「・・・あれは、刹那のモノじゃない

 みんなのものだから」



美弥は真剣にそれを言って

小さく微笑んで部屋を出て行った



美弥は、タテマエを言わない

思ったことをきっぱりと言うから

美弥を信じることが出来るんだけど



・・・あのピアノは、

私のモノだもん・・・



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