『僕』が交した約束
・・・は?
俺が、じゃなくて・・・
僕が事故!?
「いや、それと足が動かないの
何が関係あるんだよ?」
「足の神経が、ね
もう歩けないって言われたほど」
「・・・マジかよ」
「まぁ、アンタが努力家だから
少しずつなら戻ってきてる
らしいんだけどねー」
「・・・お前、俺と知り合いでも
ないって言ったよな?」
「そうだねー
知り合い、ではないかな」
「何でお前が俺・・・じゃなく
僕の足のこと知ってて、
しかもそんな堂々と言ってんだよ」
「何でだろうねー
とりあえず、記憶戻るまで
この部屋から出ないように。
侑斗の母さんとか、恋人とか
たぶんもうすぐ来ると思うから」
それだけ言うと、その女は
何も言わずに帰っていった
「・・・何だったんだ?」