『僕』が交した約束
「・・・もう話は終わったか?」
「あぁ、悪い。
また遊びに来いよ、川下と」
「あぁ・・・じゃあな」
帰っていく智樹を見ながら
小さくため息をする
刹那とも、美憂とも
今は会ってない
というか、俺が避けてる
刹那も俺を避けているけれど・・・
俺、もしかしたら
刹那が好きかもしれない
というのも・・・
この事故のせいで美憂の
色々なことを知れた気がする
その中で、美憂といて
楽しいと思えなくなってきた
美憂といるなら
刹那といたい
刹那のピアノの音を聞きたい
そう感じてしまう自分がいる
ある意味、裏切りだ
美憂がいるのに・・・
刹那を見てしまう