『僕』が交した約束
そう先生に言われてからもう半年
刹那はまだ、生きている
機械や、薬や・・・
辛いことはいっぱいさせてるけど
まだ、生きている
このまま、ずっと生きてくれれば・・・
刹那は人見知りのせいか、
見舞いに来てくれるお友達がいない
ずっと寂しい顔をしていたけど
病院の中で友達を作ったみたいだ
病院も、楽しいと言っていた
そんな刹那に、いつ言えばいいのか
ずっと悩んでいた
だけど今日、刹那に聞かれた
隠すのは、ここまで・・・
誰かへの手紙を書き終わった刹那に
私は静かに近づいた
「それ、誰に書いたの?」
すると刹那は
メモ用紙にすらすらと書いていく
〔友だち〕