『僕』が交した約束



「・・・・・・別れよう」



ただ一言、それだけを言った



「・・・え?

 侑斗、嘘だよね?

 そんなの、ありえないよね」



「・・・別れてほしい」



「・・・嫌だよ。

 侑斗、自分が何言ってるかわかる?

 何で別れないといけないの!」



美憂の大声が病室に響く



「・・・好きな人が、出来た」



「どうしたの、侑斗・・・

 私が好きって言ったよね?

 私が1番って言ったよね?」



「・・・ごめん」



「イヤ!

 私嫌だよ!侑斗といたいもん・・・

 私には侑斗しかいないの!」



縋り付いてくる美憂を、

そっと引きはがす



「・・・ごめん」



「誰!侑斗の好きな人って誰よ!

 私の侑斗なのに・・・!」


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