『僕』が交した約束



〔私にも書ける?〕



「書こうと思えばね。

 一度書いてみたら?」



私が、小説を書く・・・

私は小さく首を振った



〔美弥に書いてもらいたい〕



「私に?そうだね。

 いつか刹那を主人公にした小説

 書いてみたいかも・・・」



そういう美弥に

私は笑顔で頷いた



〔いつまでも、知り合いで〕



美弥は、信友を作らないって

前に聞いたことがあるから・・・



知り合い

私のことを知ってる人を

多く作りたい



「当たり前でしょ?

 第一、まだ死ぬって決まってないし」



最高の笑顔で美弥は笑った

この笑顔が

私の見た最後の美弥だった



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