『僕』が交した約束
侑斗が持っている手紙を見ながら
小さく頷く
刹那が楽しんでるなら、
それでいい
「これ・・・刹那が手術しているときに
俺と一緒に見ろって・・・」
「私と?」
「あぁ。明日の朝から
昼の12時までの予定らしい」
「その間に見ろと・・・
それ、私が預かっておく」
侑斗に右手を出す
「・・・何で」
「アンタなら、勝手に見そう」
「見ねえよ」
「いいから!渡す!」
奪い取るように刹那の手紙を
自分の手につかむ
「・・・わかったよ。
明日の朝、10時。
場所は・・・お前の病室?」