『僕』が交した約束



「用?そんなのないけど」



「じゃあ何しに来たんだよ」



「あなたがね、

死にそうだったから来たの」



意味、わかんねぇよ

別に死ぬ気なんかねぇし

この女に言われる筋合いもない



「まぁ、そうだよねー

でも、あなたの心が言ってる」



何を言ったわけでもないのに

女は俺が思ってたことを

読み取った



「お前、何者だよ?」



「何者・・・

 私にもわからないけど」



「・・・じゃあ、質問を変える。

 何で俺が死にそうだと思った」



「ん~、

 それも難しい質問だね

 あなたはそれを知ってどうする?」



質問に質問で返すなよ・・・



けど、それも興味深い質問だな・・・



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