Little-Noise―リトルノイズ―
「…ちぃーす」
居酒屋に入る感じで入ってみた。
「…………」
香山が滋瑠をガン見する。
「…バカ言ってないでさっさと座れ」
俺、呆れられた…?
「…はい」
滋瑠は静かに自分の席へと座る。
と、後ろで微かに笑い声が聞こえた。
「…茶髪メガネ、メガネ割るぞ?
錬太郎の顔も見らずに言ってやった。
すると今度ははい、すいません。と小声で聞こえた。
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなる。
「…じゃあ今日はここまで課題出しておくからしてくるように」
そのまま香山は教室を出ていく。
どうやら俺は授業が終わるギリギリの時間に来たらしい。