Little-Noise―リトルノイズ―


「香山っ!!」

俺は廊下で香山を呼び止めた。


「…ここは学校だぞ?先生をつけろ」


「……香山先生」

「……ふっ」

こいつ笑いやがった。
絶対いつか泣かせる。


「…単刀直入に聞く。なぜ俺をE組に入れた?」


「お前が強いからだ」


「違う。そういうことじゃない。何で俺の過去を知っておきながら俺をこの教室に入れたんだって聞いたんだ」


この質問には香山は先ほどみたく即特では答えなかった。

「それは、すぐに分かるさ」



「…どういう意味だ?」



「そのままの意味さ。もう少し待てば分かると言ったんだ」



「…また同じことになるだけだぞ?」

そうだ。
そうなるって決まってる。


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