Little-Noise―リトルノイズ―
ピンポーンパーンポーン
「…あー、私だ。香山だ。非常事態だ。生徒は各自〈音〉を使い敵を撃破せよ。これは命令だ」
突如、校内放送がかかった。
しかも命令だと?
そんなこと言ったら余計に困惑するだけじゃねぇか。
何考えてんだよ、あいつは。
どっちにしろ職業に急がないと、
「滋瑠、前っ!!」
錬太郎元旦叫ぶ。
「はぁ!?」
考えながら走ってたためか前に中型の機械、
ロボットだろうか?そいつがいた。
さらにそのロボットは攻撃体制に入っている。
ヤバいっ!!
間にあわなっ!!
「ったく、sound A attack ブーストッ!!」
錬太郎がそう叫びながらロボットに正拳突きをかます。
錬太郎の突きを受けたロボットは中心に穴を空け爆発した。
「…ふぅ。ったくあんまり世話かけさせんなよ」
「……あぁ、すまん。助かった」
何だよ、こいつ。カッコいいじゃねぇか。
「しずるちゃん大丈夫っ!?ケガしてないっ」
すぐさまに未來が、駆け寄ってきてくれる。
「大丈夫だ。心配はいらねぇよ」
「…何か違くねっ!今のは俺のとこにカッコいい~♪錬太郎~とかじゃないの!?」
何かわぁわぁ騒いでいるやつが一人。
「なに言ってんのよ。あんたよりしずるちゃんの方が心配に決まってるでしょ」
そして何故か未來は若干逆ギレ。
「…おい、お前ら喧嘩してる場合じゃなさそうだぞ」
俺たちの前には先ほど倒されたロボットと同じやつが何体も出現していた。
「まだいんのかよ」
錬太郎は拳を。
「そうらしいな」
滋瑠は腰から拳銃を。
「さっさとかたずけて行こ」
未來も腰から二本のダガーを。
それぞれが戦闘体制に入った。