Little-Noise―リトルノイズ―
Rizum1
「理事長、これが例の資料です。」
20代後半の男らしき人が理事長と呼ぶ男に資料を手渡す。
「…ふむ。ありがとう。」
理事長と呼ばれた男はその資料に目を通すと、
「…素晴らしいな。こんな子が私の学園の生徒になるとは。これでまた一段と戦力が上がる。」
「エミーナ・デュアリス…か」
「しかし、いいんですか?理事長?米国からの転校生なんて。よく許可を卸しましたね。」
今や日本は世界に劣らないほどに戦力を高めた。
だが見方でもない奴を此処へ入れるとは…
「……相手のことをよく知ることも必要だろう?」
「それにこの学園にはアイツもいることだしな…」