Little-Noise―リトルノイズ―


「おい!!香山っ」



「ん?やっと来たのか。全く待ちわびてお茶を入れるところだったよ」


と俺が呼んだ人物は本当にお茶を入れようとしていた。
片手に湯飲みまで持って。



「…そんな場合じゃねぇだようがっ!!これは一体どうなってやがるんだ。何でここが襲われてんだ!!」

俺は声を荒らげていた。

いや、でも襲わた理由は何となく分かっている。結局は運命を変えることは出来なかったのだ。


「んー。何が起きているか、か。」
香山は湯飲みを自分のディスクに置きイスに腰を掛ける。


話す気はあるみたいだな。


「まぁ、順におって話そうか。まずはなぜ、いきなりE組が出来たか分かるか?」


E組が出来た理由?

E組は過去には存在してなかったのか…?


「実戦用強化のためじゃないんですか?」

未來が答えた。


「確かにそれもある。だがそれは本当の理由ではない。E組が出来たのはこの腐った国を変えるためだ」


国を変える?
そんな大それたことをたった40人程度で?
< 24 / 58 >

この作品をシェア

pagetop