Little-Noise―リトルノイズ―
「おい!!香山っ」
「ん?やっと来たのか。全く待ちわびてお茶を入れるところだったよ」
と俺が呼んだ人物は本当にお茶を入れようとしていた。
片手に湯飲みまで持って。
「…そんな場合じゃねぇだようがっ!!これは一体どうなってやがるんだ。何でここが襲われてんだ!!」
俺は声を荒らげていた。
いや、でも襲わた理由は何となく分かっている。結局は運命を変えることは出来なかったのだ。
「んー。何が起きているか、か。」
香山は湯飲みを自分のディスクに置きイスに腰を掛ける。
話す気はあるみたいだな。
「まぁ、順におって話そうか。まずはなぜ、いきなりE組が出来たか分かるか?」
E組が出来た理由?
E組は過去には存在してなかったのか…?
「実戦用強化のためじゃないんですか?」
未來が答えた。
「確かにそれもある。だがそれは本当の理由ではない。E組が出来たのはこの腐った国を変えるためだ」
国を変える?
そんな大それたことをたった40人程度で?