Little-Noise―リトルノイズ―
俺たちが黙っていると香山はそのまま続けた。
「お前たちは戦いに必要な憎しみを持っている。そして高い潜在能力もあると見越しているし…」
「ちょっとまってください…
この国って。日本が腐っているってどうゆうことなんですか?」
錬太郎が香山の話に割り込み尋ねる。
「…お前…人が話している途中だろう」
香山は一睨み錬太郎にくらわすと視線を俺に移した。
「あははー、スイマセン」
「まぁいい。日本は腐っているよ。そいつらが何よりの証拠さ」
指差したのはロボットの頭と思われるものだった。
…さっきの爆発で飛んできたのだろう。
「そいつらは日本が裏で研究を重ねて作り出したモノだ。お前たちを殺すためにな」
ロボットをまじまじと見ている。
「だが、まだこいつらは試作品のようだな。まだ完成体は出来てないらしいな」
話が掴めない。
一体どうゆうことなんだ。
日本が俺たちを殺そうとしているのか?
なぜ?
俺たちはLittle noiseはこの国によって作られたんじゃないのか?
「……これも全部話した方が良さそうだな。話したところで何も変わりはしたいと思うが」