Little-Noise―リトルノイズ―


「そうか…」

今さら何で凹んでんだ俺は。

何回か経験してきたことだろう。



「だかな、滋瑠。今回はその運命を断ち切る切り札を用意してある」

その香山の言葉に反応する。


「……切り札…?」

俺はもう誰も犠牲にせず生きていけるのか?


「あぁ。だからお前は今まで切り離した魂の分を切り落とせ。…今回は安心して行ってきていいぞ」
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