Little-Noise―リトルノイズ―
とりあえず一発撃っとくか。
滋瑠は走りながら醒燐の足めがけて撃つ。
だが銃弾を難なく見えない武器で弾き落とす。
やっぱ防がれるか…
今度は二丁の拳銃で連射する。
が、これも弾き落とされる。
こいつは普通の戦い方じゃ倒せないか…
そう思うと俺は一気に醒燐に向かって走り、
飛び込む。
今日は苦手な接近戦を克服してやんよ。
「…ほぅ。接近戦を望むか」
滋瑠が接近すると知ると醒燐は武器を構え直す。
構わず醒燐との距離が1mもない距離で胸に三発撃ち込む。
ゴオォと気流が動いた気がした。
「…かぜ?」
いきなり風向きが変わった??
「そうだ。風だ。私が使う武器だな」