Little-Noise―リトルノイズ―
風。
風は自然により猛威を振るう。
時に優しく、時に激しく
人を蔑むように…
「…くッ!!」
風が鋭く滋瑠を切りぎざむ。
そして風の弾丸のようなものに当たり後方へぶっ飛ぶ。
何回か転がり滋瑠は頭から血を流しながら立ち上がった。
「ほらほら、どうした??やられて一方か??」
醒燐は風を操っているような素振りは見せていない。
滋瑠の方へ少しずつ醒燐が近づいてくる。
「…うっせっーよ…」
「ん??何か言ったか??」
こいつ、完全に余裕ふっこいでやがるな…
「…うるせーって言ったんだよっ!!」
sound 1 :volt point:
発動!!
滋瑠の体に電気が伝わってくる。
滋瑠は電気を纏い手に持っていた2丁拳銃が二本の刀に代わり、刀にも電気が流れ輝いている。
久しぶりだ。この感じ。
骨の髄までビリビリしてくる。
「…やっと戦う気になったか…」
錬太郎や未來が今、滋瑠を見ているならさぞ驚いていることだろう。
俺はまだこれをあいつらの前では見せてはいないからな。
「…あぁ、すぐに終わらせるためにな」