Little-Noise―リトルノイズ―


今の滋瑠は銃ではなく二本の刀を携えている。

体に電気を纏いながら。



「…何だ??お前から仕掛けてこないのか??変わったのは見た目だけか、中身は臆病のまんまだな…」


「……はぁ~、ったく本当に五月蝿い奴だな。安心しろ。今すぐ俺がぶっ飛ばしてやるから」


滋瑠は軽く地を蹴った。



「…なッ!?」
早いッ!!一瞬にして消えた、だと…!?


「なぁ、電光石火って言葉、知ってッか??
まぁ俺もよく知らねーんだけど」

こいつ、いつの間に私の背後にッ!!


いや、大丈夫だ。落ち着け
そうだ、落ち着くんだ。

今のは私が油断しただけだ。

「…だからっ、何だッ!!!」
醒燐は風の刃を後ろに放った。

この至近距離なら…


「…だから遅せぇって、そこで寝てろ」









「…っ!?」

醒燐が振り返った時には滋瑠に切られた後だった。
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