Little-Noise―リトルノイズ―
私は負けるのか……??
冷酷無表情のあいつに。
あいつは私達を裏切ったんだぞ??
そんな、やつに…負け………
…てたまるかぁぁぁあッッ!!!
醒燐は倒れなかった。
血をどれだけ流しても倒れなかった。
今、醒燐の中にあるのは復讐という名のものだった。
「……ちょっと待ちなよ…」
醒燐は滋瑠の肩を弱々しい手で掴む。
「……!!」
「私はお前を、殺すっ!!」
醒燐の周りの風が気味悪くなったような気がした…。