Little-Noise―リトルノイズ―
転校生!?
Rizumu1
突如現れた少女によって醒燐は頭を悩ませていた。
あいつ…
私に気付かれずにどうやって……
醒燐は幼い頃から暗殺など様々な方法で敵をいかに素早く殺すか、を身に付けてきた。
なので醒燐は人の気配に敏感なはずなのだが…。
「…ほぉらっ!!さっさと立ちなさいよ!
……全くだらしないわね~…」
「わかぁってるよ。…ったくまぁた面倒なヤツが…」
滋瑠は制服をぱたぱたと手ではらい彼女の言う通りに立ち上がった。
それにしても何なんだろうか…??
さっきから私を無視してギャアギャアと喚きおって……
「……おい…そこのお前……」
「…だいたい滋瑠は昔からそうなのよっ!
いっつもダルそうにして…なのにやるときはスゴく真剣でカッコよく、、じゃなくてっ!!」
「…お前は何が言いたいんだ…」
「…………。」
なんだ??
今、私はここにいてはいけないのか…??
いや、あのバカっを殺すために来たのだ。
いて悪いはずかない。
なのになんだ??
この疎外感は……??
「…おいっ!!聞いているのかっ!!」
「……なに??」