Little-Noise―リトルノイズ―
「ぐぁっ!!」
やはり早い…
普通に戦えば私の方が不利か……
「なにぃ~
さっきのは威勢だけかしら??」
「知ってるか??油断は自分の命を落とすことに繋がるんだぞ??」
エミの周りに四方八方から風が吹く。
「…なに…??」
醒燐と私の距離は近い。
ここで【音】を使うと自分も……
「お前だけが成長してると思うなよ??」
勝ち誇ったかのような笑み……ムカつく
「はぁぁっ!!」
ビュュユゥゥッ!!
まるで醒燐が台風の目のように醒燐の周りにビュウビュウと風が吹き荒れる。
「疾風;嵐斬ッ!!!」
「きゃぁっ!!」
エミの身体が台風に飲み込まれる。
そして激しく風に切られる
エミと共に周りの大地を抉りながら、
ほぉー
あいつも強くなったのか
前はエミに負けっぱなしだったのにな。
じゃなくてっ
「エミッ!!!」
俺は急いで飛ばされ傷だらけになったエミを助けにいく。