Little-Noise―リトルノイズ―
滋瑠は何とかエミを空中で捕らえる。
「大丈夫かッ!!エミッ!!」
エミの体は傷だらけだ……
体のあちこちに風が切った傷がある。
「……えぇ、…何とか、」
「……って何とかじゃねーじゃねーかッ!!
腕からめっちゃ血出てますけどッ!!!?」
エミは肩から腕にかけて大量の血を流している。
ヤバイな…
血が足りなくなる……。
ここは未來に頼みたいとこだが……
向こうは向こうで大変そうだし……。
なんか錬太郎、死んでるし…、
「ははッ!!ズタボロだな。その姿、結構似合ってるぞ?」
醒燐め。あんにゃろう。
一回、お仕置きしないとな。
……?
……ん?
その姿……?
…………。
あらま~…。
エミの体にもう一度、ちゃんと、ちゃんと目をやると……
はい、服も体もスタボロですね、こりゃ…
イロイロと危ないですよ、エミさん??
エミも醒燐に言われて気づいたらしくバッと腕で体を隠す。
顔が真っ赤。
んで目も真っ赤で……俺を睨むのね…。
どっちかというと向こうじゃないかなと俺は思うんだが……
「えぇっと……に、似合ってるぞ…?」