Little-Noise―リトルノイズ―


次の日。

二年1学期3日目。

俺は呆然としながらE組の前に立っていた。




「……じっせん…よう、クラス…?」


確かにそこにはE組(特別実戦用クラス)とあった。



は?


実戦って…

は?

俺が少し混乱していると、



「……なに、ボーッとつっ立ってんのよ!!」


「いてっ!!!」

頭に衝撃が走る。



「……香山先生…何するんですか!!?」

叩かれた頭を擦りながら言う。


どうやら先生から生徒名簿で殴られたようだ。


「何するんですか!!ってあんたが邪魔だったから退いてもらっただけよ」


そのまま先生は教室の中へと入っていく。



邪魔だったからって…

だって物凄くイヤな感じがバンバンしたからさ…。


入りたくないんだけど……


「ちょっと滋瑠(シズル)さっさと入ってくる!」

と、大声が聞こえてくるので入らずにはいられない。







「……ハァー…」


俺はしぶしぶE組の教室に入った。

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