私だけの王子様
第 1 章
サングラスの訳。
そして15年が経ち
あたしは20歳になった。
「また不採用」
ビリビリと不採用と書かれた手紙を破きため息をこぼす。
「だから、俺の会社に来いって」
お兄ちゃんは呆れたようにあたしを見て温かいミルクを差し出した。
「それは嫌!仕事までお兄ちゃんの世話にはなりたくない。」
カップを受け取りそっぽを向く。
「お前なあ?現実そんな甘くないんだぞ?採用してくれるとこあるだけでもな…」
「わかってるよ!」
お兄ちゃんの喋ってる途中であたしは大きな声を出してしまった。
ハッとしてお兄ちゃんを見ると驚いた顔をしていた。
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