僕らの空色
Spring
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校庭の中にある一本の桜の木が春の風に吹かれピンク色の花びら達を華麗に踊らしている
そんな中、俺はその木の根もとに寝転んでいた
春の匂いが俺の全てを包み込む
俺はこの匂いが好きで、こんな気分にしてくれるこの季節が好きだった。
「先生ーッ!」
俺の耳に子供の幼い声が届いた
ヌクッと起き上がり、声の方を見る
そこには丸坊主の男の子が満面の笑みで手を振っていた
俺はハニカミ手をあげた。
丸坊主の男の子はダッシュで俺に飛びついた
俺はしっかりと彼を抱きしめ受け止める
「今日はさ、鉄棒しよーよ!」
キラキラと眩しい笑顔で俺を見る彼に頷く事しか出来ない。
俺は彼が通うこの学校の学童保育で働いていた。