僕らの空色

グローブとボールを手にした俺たちはキャッチボールを始めた

確かに彼は下手くそだった
まあ、彼の歳なら仕方ない下手さ加減だったが…俺はなんだか楽しくなった

フォームを教えながら、その日は彼の迎えがくるまで夢中でキャッチボールをしていた

「先生さよーなら。明日もキャッチボールしよーね!」

と笑顔で手を振る彼
俺は頷きながら手を振った

彼のお迎えはいつも最後だった
彼のお迎えがきたら俺たちの仕事もおわり。本日の仕事も終わっていった。


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