僕らの空色
気がつけば朝になっていた
どーやって俺は帰ったのかと考えていると隣でタケル君が眠っていた。
タケル君が送ってくれたらしいな。
俺はノソノソとベッドから出て洗面台へむかった。
鏡に写る顔はとても酷い
…にしても、老けたな。
もう25歳か。
何やってんだろ。
…何やってんのかな。
「何、自分の顔みてボーッとしてんの?」
タケル君が何時の間にか後ろにいた
「え?あー、なんとなく?」
「どーせ、俺ってイケメーン!とか思ってたんだろ?マコト君がイケメンなのは分かってるからさ、用がないなら場所変わってくんない?」
「あ、ごめん。」
とタケル君に場所を譲った。
って、ここ俺の家なのに何か主導権握ってない?
「てか、俺ってイケメンなの?」
ちょっと気になったので聞いてみた。
「学校の女の先生とか、近所のネェちゃんとかマコト君イケメンって騒いでるの知らないの?」
「知らない」
そーだったのか。
俺はイケメンなのか…
え…俺がイケメン?
世も末だな。
あいつらならそう言ってバカ笑いするだろうな。
「なーに笑ってんの?気持ち悪い。もしかしてマコト君ってナルシスト系?」
何時の間にか昔の友達を思い出して笑っていたらしい。
だからって俺がナルシスト⁉
そりゃないだろ
昔の友達の声が聞こえた気がした
そうだよな
俺は心の中で返事をしてまたもや笑っていた。むしろ爆笑に近い感じで笑っていた。
タケル君はそんな俺を見て狂ったな。と言いながら人の家の冷蔵庫を開け牛乳を飲んでいた。
なんて勝手なやつなんだ。
でもなんか面白いからいいか。
俺はリビングのカーテンをシャッと開けた。
窓の外には綺麗な青空が広がっていた
今日もいい天気だ。