桜唄*大好きな君に贈る唄*
*桜夢*
「どーして私がこんな事を……」
「うだうだ言ってねぇで、手を動かせよな」
「なっ!!!元はと言えばあんたが…!!!!!」
「…………」
何なの!!こいつ〜〜!!!!!
こんな事になったのは
一時間前………
『えーはじめまして俺はお前らの担任になった坂木昌保だ。まぁ好きに呼んでくれ』
担任の先生は若いようだけど
老けて見えた
「なぁ」
「何??」
「担任老けてね??」
「なぁっ!!!!!!あんたねぇ〜〜!!!!!」
『どーした??横尾??』
「あっえっと……何でもありません」
『おぉ〜そうかぁそうかぁダブル横尾はクラス委員がやりたいのか!!!』
「「はぁあああああ!!!!!!」」
『意気ピッタリだなぁ(笑)』
「「ピッタリじゃないです!!!!!」」
『まぁよろしくなぁ〜〜』
えーーー!!!!!!!
こいつと二人とかヤダー!!!!
「あんな事言うんじゃなかった……」
「お前は馬鹿だからな(笑)」
「なっ!!!!むかつくp(*`O´)/」
「つか早く終わらせろよな……」
「あんただって終わらせなよ!!!!」
「もう終わったけど??」
「えっ?!?!」
横を見ると綺麗に積み上げられた
資料の山があった。
「はっ?!?!早くない?!?!」
「お前みたいに遅くないからな」
「っ!!!!どーせ遅いですよ!!!!」
私は早く終わらせようと資料に手を伸ばした。
しかし資料は横尾の手にあった。
「何で私の分をやってるの??」
「遅いから手伝ってんの」
「もっと他の言い方無いわけ??」
「有りませんけど??」
むかつくやつだけど
本当は優しいのかもしれない……
ただ照れてるだけなのかな??
「……ありがとうね」
「喋ってる暇があるなら手を動かせよ」
「前言撤回
やっぱりむかつくやつだよ!!!
ちょっと優しいのかもって思った自分が
馬鹿みたいだ……」
「………俺ってそんなにむかつく??」
「!?!?えっ??な……ナンノコト??」
「(笑)片言(笑)」
「やばい!!!口に出てたみたい!!!!」
「それも出てますよ??(笑)」
「!!!!あーもー!!!!!」
「逆ギレですか??(笑)」
「違います!!!!キレてませんから!!!!」
こいつと話すとキリがないから
もう無言で作業しようと決めた。
「失礼しました〜〜」
「んじゃな」
「えっ!?!?」
「なんだよ……」
「帰っちゃうの??」
「そうだけど??何かあんの??」
「いや……別に………」
「あっそ…んじゃな」
外はもう薄暗く夕日から夜に変わろうとしていた。
やばい…作業してたから遅くなっちゃった。
「どうしよう…街灯少ないからな……」
「………はぁ〜〜」
「??あっ急げ急げ!!!」
「家どこだよ……」
「えっ??何で??」
「送ってやるよ」
「えっ?!いいよ!!!!」
「いいから……どこ??」
「……南町」
「準備しろよ……待ってるから」
「……ありがとうね」