【一人チャレンジ企画3】タイトル『4号室の秘密』
一瞬にして、思考回路が止まった
後ろ手にしたドアを開けようとしたら
子供が私に近寄ってきて
『お姉ちゃん、こっちにおいでよ』
と私の手をひっぱり如何にもな子供らしい声で言う
けれど、明るい声に反して、私の手をひく彼の手は尋常じゃないくらい冷たかった
『どうぞ、どうぞ』
と男と女も言う
私は震えだした足に何とか力を入れ、やっとの事で立っていた
『私、帰ります』
やっとの事で言うと
『何を言うんですか?ここはあなたの部屋でしょう?』
『帰るってどこに?』
青白い顔の男と女が言う
『と、とにかく私、急ぐんです。こんな悪ふざけは止めてください』
きっと、ドッキリか何かとんでもないことに巻き込まれているのだろうと思うことにした
『はあ?急ぐだって?僕たちも急いでたんですよ。なのに、貴女、僕たち家族を押し退け電車に飛び乗りましたよね?』
『そうよ、貴女が割り込んでこなければ間に合ったのよ。それにこんな事に…』
『僕、パパとママとあのレストランに行くの楽しみにしてたのに!せっかくの誕生日だよ、僕の』
後ろ手にしたドアを開けようとしたら
子供が私に近寄ってきて
『お姉ちゃん、こっちにおいでよ』
と私の手をひっぱり如何にもな子供らしい声で言う
けれど、明るい声に反して、私の手をひく彼の手は尋常じゃないくらい冷たかった
『どうぞ、どうぞ』
と男と女も言う
私は震えだした足に何とか力を入れ、やっとの事で立っていた
『私、帰ります』
やっとの事で言うと
『何を言うんですか?ここはあなたの部屋でしょう?』
『帰るってどこに?』
青白い顔の男と女が言う
『と、とにかく私、急ぐんです。こんな悪ふざけは止めてください』
きっと、ドッキリか何かとんでもないことに巻き込まれているのだろうと思うことにした
『はあ?急ぐだって?僕たちも急いでたんですよ。なのに、貴女、僕たち家族を押し退け電車に飛び乗りましたよね?』
『そうよ、貴女が割り込んでこなければ間に合ったのよ。それにこんな事に…』
『僕、パパとママとあのレストランに行くの楽しみにしてたのに!せっかくの誕生日だよ、僕の』