【一人チャレンジ企画3】タイトル『4号室の秘密』
もう何が何だか訳が解らなかった

とにかく、冷たい子供の手を振りほどき

男と女が私の肩をつかもうとするのを懸命に阻止し

何とか、本当になんとかドアの外へと逃げ出した





その場に腰を抜かしたように座り込んだ私は

恐る恐る部屋番号を記したプレートを見た



『605号室』



悪い夢だったのだろうか

最近、仕事が忙しいせいだろうか

今度こそ、ゆっくりとドアを開けて中に入る






いつもの、今朝飲んだコーヒーカップがシンクに置いたままの私の部屋だった


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