コイスルウサギ

そう思うと涙が出てきそうで怖かった。


席に着くと隣から

「はよ」


それだけ聞こえてきた。


奏斗は周りの人たちをめんどくさそうに見たあとに、一言だけ、気にする必要ないって言ってくれた。


「千真には私たちがいるから、大丈夫!」


すごく嬉しくなってその時はちょっとだけ泣いてしまった。
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