人気モデルなおの正体。
隣の彼女
放課後、部活動には入っていないし
クラスの人はダラダラしている中をくぐりぬけて
靴箱から飛び出した。
「あっなおー!」
門から、サングラスをした金髪の
ただようイケメンオーラを放つ人が俺を呼んでいる。
声だけでもすぐわかった。
「おー、そんないそがなくったって翔一くんはどこにもいかないぞ☆」
「なんできたんですか!?」
翔一の服を引っ張って門へ隠れた。
幸い早く飛び出してきたから生徒は誰もいなかった。
「だって撮影一緒だし一緒にいこーって思ってさー」
ニタニタ笑っているが、
この学校にこんな人気モデルがきたなんて知られたら
学校中大パニックだ。
「きてもいいけどさ、せめて駅でとかさ…」
「あー、俺きたらバレるしなー」
「翔一さんも追っかけ回されますよ」
早足で駅に向かう。
勿論仕事場に付くまで地味モードは終わらない。
サングラスじゃ塞げないイケメンオーラ全開の
翔一の隣で歩くと、注目を一気に浴びてしまうのだ。
「それにしても急だよな、この仕事」
「いつもはせめて一日前ぐらいには知らされるんですけどね」
不思議に思いながらも、撮影所についた。
「お願いしまーす」
「翔一君に…ん?あぁ…なおくんか!」
「お願いします」
早速着替えて!!と言われ、つれて行かれた。