人気モデルなおの正体。
「え!!?なお!?なおなん!?」
部屋に入った早々大声で話しかけてくる人がいた。
この人は確かこの雑誌の専属の
有志さんだ。
「あ、よろしくお願いします」
「初めてみた!つか男やってんな!というか全然わからんし!!」
関西弁で、
黒髪でくせ毛で果てしないイケメンオーラ。
「なあ俺の頼んだ綾鷹まだー?
あ、そうやそうや!!メアド交換しよや!!」
マシンガントークだ…
「いいですよ。あ、あと俺の事周りに口外しないでくださいね」
「わかってるってー!あ、俺有志って呼んでええで!!
ほんで15歳で男やで!でな、あとはな、なんやろな!!」
とりあえず活発で良い人そうだ…
仕事上知り合った人には教えている。
あとから厄介になるのも嫌だし。
「俺はなお。何でも好きに呼んで。
15歳。同い年だったんだね」
「15歳やったん!?もうちょっと雰囲気が大人やから
年上かと思ってたわ!ほんならよろしくな!」
そしてどこかへ走っていってしまった。
「有志くんはいつでもにぎやかねー」
メイクさんは微笑ましく有志を眺めていた。