幽霊さんの日常手記
Past
『…い、……さい、起きなさい千尋!!』
「うわっ…な、何だよ。」
『何だよ、じゃない。学校行くよ。』
「…は?」
おはようございます、秋夜です。
先日から千尋ことちーちゃんと暮らしてます。
『どうしてこうなった…』
「仕方無いだろ、お前、自分の家すら知らないんだからさ。」
『ごめん』
着替えながら呆れる千尋に目を逸らしつつ取り敢えず謝っておく。
何だかんだで千尋は人間だったらしい。
しかもマンションに一人暮らし。
学校は私立の名門校ってやつだけど、今年から全く行ってないと言う。
それでも登校を余儀無くされたのは、千尋が起きる前に見ていたニュースのせいだった。