幽霊さんの日常手記
escapes
「ててて、店長っ、新聞が浮いてますううううう!!」
店員さんが叫ぶと店の奥から「はぁ?」という声が聞こえる。
店長さんにまで見られてしまえば明日のニュースは怪奇物で溢れかえりそうだ。
ええい、面倒だから仕方無い。
バシンッ
「……はひ」
気を失う店員さん。
私は丸めた武器…基新聞をほっぽった。
悪気は無いよ。ただ浮いた新聞なんてのは忘れてくださいです。
「新聞なんか浮いてねぇじゃんかよ…って、おい、大丈夫か!?」
タイミング良く店長が来てくれて、そそくさとコンビニを出る。
大丈夫だ、防犯カメラ何てあって無いような物一々確認しないさ。
…多分。
此所は一先ず、
『お邪魔しましたぁーッ!!』
逃げるが勝ちじゃないでしょうか。