1週間のしあわせ台風
君が隣にいなくなって半年が経つ頃、
ようやくそんな生活にも慣れてきた。
君がいなくても僕は頑張れてる。
君がいなくても案外僕は元気にやってる。
そんな風に思えてもきた。
初めての一人暮らしもなかなか楽しくて、
君がいなくたって僕は生きてる。
昼も夜も働いて体が悲鳴をあげていた。
だけど"僕は強い"から平気。
地元から遠く離れた街でひとりぼっち。
悩みを聞いてくれる友達も
一緒にお酒を飲んでくれる友達もいなかった。
だけど"僕は強い"から泣かない。
『地元に帰りたい』なんて言わない。
僕はまだこの街で"強く"なりたい。